ブログ2019.06.23

日本フットサル三国志 第2章 あのチームはどうなった(ファイルフォックス) その4 ファイルフォックスの今

木暮知彦

その4 ファイルフォックスの今


ファイルの今1

 2019年6月15日(土)、第21回の関東リーグ開幕戦は、ファイルフォックスにとっては、設立21年目の試合である。ファイルフォックスの設立は1998年で、関東リーグは第2回からの参加であった。ほとんど関東リーグとともにファイルフォックスは歩んできたことになる。優勝も4回、フウガに次いで今のところ歴代2位となっている。

 設立21年目、ファイルフォックス八王子と名称変更して2年目を迎えて、ファイルフォックスはどんな戦いぶりを示したのであろうか。相手は、バルドラール浦安セグンド(昨年2位)で結果は3-5の敗戦であった。ファイルフォックスにとっては、今年は大事な年であるにもかかわらず、痛い敗戦となってしまった。

 今年のメンバーは、監督長尾龍、GK1高橋康奥、4三井健、7田辺凌、8位石川影人、9三ケ尻翼、10小原聖士郎、11榊駿、15長尾龍、16柳澤里木、18三木一将、19黒木隆平、21喜多村優のベンチ入りの12名を登録している。平均年齢は、29.5歳で決して若いチームではないが、Fリーグトップ経験者が三井、長尾、三木の3人、Fリーグサテライトクラスの経験者が6名近くいるので、経験豊かなチームといえる。

 しかし、自陣でのゴールに近いところでのミスが目立ち、不用意な失点から前半1-3、後半も残り10分まで1-4とリードを許してしまった。そこから、2点を返し、1点差まで詰め寄ったが、追加点を許し万事窮すであった。キャプテン10小原はケガで出場できず、18三木は都合で不出場と10名で戦う不利もあったように思う。

 それにしても、守備の弱さが目立ち、そこは昨年と変わらない。昨年の4位に終わったときの失点が55で1試合平均3.4点、得失点差は-2で3位のペスカドーラ町田アスピランチとは勝ち点は同じながら得失点差で4位に甘んじてしまった。ファイルの伝統は、難波田治、板谷竹生、小宮山友祐、村上哲哉らに代表される守備のチームで、一点差の1-0で勝つのが醍醐味とまで言わせたチームからすると今シーズンは奮起してもらわねばならない。

 続く6月22日(土)の第2節は、コロナFC/権田(昨年7位)戦、前回の反省が効いたか、戦力も全員出場で、結果は6-2で快勝した。この結果、1試合平均失点は2.5点、得失点差は、+2点でとりあえず、昨年よりは上回っている。ファイルフォックスファンの方は、今後も1試合平均失点、得失点差に注目して応援して欲しいものである。

 さて、今年は大事なシーズンと述べたが、それはクラブライセンスを取得しなければならないからである。クラブライセンス制度とは2017年、F2発足にあわせて導入された制度で、Fリーグに参加するにはそれなりのクラブの要件を満たしているかその資格を問う制度となっている。少なくとも、この資格を取得していないと、いざ、F2のクラブ数を増やして参入の募集があったとしても、その資格要件を満たしていなければ参入できないのである。(Jリーグではすでにこの制度は発足している。)

 では、その資格要件とは何か。

 多様な要件(基準)があるが、おおまかにいうと以下の要件が求められている。ちなみにF2参入要件は地域リーグ1部在籍チームのみである。

①ユーズチーム(U18チーム)を持っていること。
②メディアカルチェックを最低年1回
③クラブと選手とはプロ、アマの契約を交わしていること
④レフェリングに関する審判資格取得者がスタッフにいること
⑤ホームアリーナの使用許諾をアリーナの所有者と交わしていること
 (入場可能数、ピッチサイズ、付帯設備、安全面等の要件あり)
⑥法人組織であること
➆監督、コーチがいること
⑧メディカルスタッフがいること
⑨財務基準が適切であり、適切に運用されていること

 これらの要件を満たし、これを証明するための関係者の承認、所定の申請書を用意して、これに臨まねばならず、それなりにハードルは高い。むろん、これに競技実力が伴わねばならず、目安としては地域チャンピオンズリーグ4位以上とされており、昨年の成績では、関東リーグ4位で地域チャンピオンズリーグに参加できていないので、今年はまずは3位以内に入ることが必要である。

 昨年のファイルフォックスはというと、長尾監督の話によるとホームアリーナ予定のエスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)の確保の根回しが進まず、申請を断念したという。今年も夏ころに募集があると思うので、今年は体育館の調整が進んでいるので、是非、申請したいと語ってくれた。むろん、そのライセンスにふさわしい成績が必要であることは言うまでもない。

 このように、「ファイルフォックスの今」は重要なエポックを迎えようとしている。果たして、2、3年後にはF2に昇格しているのだろうか。

いずれにしても、冒頭の写真のように、八王子からFリーグへと宣言してしまった以上、この流れを止めることは出来ない。最後の写真は、「みんサル」の宣伝です。


ファイルの今2

木暮知彦

木暮知彦

みんサル運営会社のピープルスポーツ株式会社社長。1999年の第1回の関東フットサルリーグ、伝説のスーパーリーグの立ち上げなどに関わった。自らはFIRE FOXの代表として、リーグ優勝、フットサル選手権の優勝を経験した。元フットサル日本代表木暮 賢一郎の父親でもある。

みんサルブロガー

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