コラム|2019.01.31

『接客の部分が大事』リピーターを増やすための環境づくりとは?(長嶋良太・ビギワン!!代表)[2/2]【フットサルの輪】[ピヴォ×みんサル]

初心者に特化したフットサル大会『ビギワン!!』の長嶋良太さんへのインタビューの後編です。(⇒前編は“こちら”)[ピヴォ×みんサル]からの転載記事

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2018年11月21日、某所
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

『もう1回来たい』という環境をどうやって作るのか。それは、審判と参加者の距離感にある。初心者に特化したフットサル大会『ビギワン!!』の長嶋良太さんがその理由について語る。(2018年11月21日収録)


審判は2人、絶対曲げない

――スタッフは何名いらっしゃいますか?


長嶋 2012年の立ち上げ時は4人でしたが、今は20人ぐらいいます。主に審判と運営をしてもらっています。


――開催数はどれぐらいでしょうか?


長嶋 月に関東で20~25大会、関西で5大会ですね。


――よかったこと、うれしかったことはどういったことでしょうか?


長嶋 参加チームから「初めて勝てた」と言う声を聞くとビギワンを開催していて良かったなと思いますね。また、ビギワンは参加するたびに対戦履歴が更新されていくのですが、600試合以上出場してくれているチームがいるんです。沢山のイベント会社からビギワンを選んで頂けることはとても嬉しいですね。


――対戦履歴は好評でしょうか?


長嶋 好評です。WEBでも閲覧できますが、大会時には参加チームの対戦履歴を本部に貼りだしているので、みなさん見てくださっています。ここは強そうだなとか。対戦相手分析に一役買っていますね。


――他に試合以外でのどういった工夫をされていますか?


長嶋 写真ですね。毎大会一眼レフで200枚~300枚撮影して「ビギワン!!フェイスブックページ」にアップしています。SNSのアイコンにその写真を使っていただいている方もいらっしゃいます。あとは大会中にミニゲームを行っています。参加チームに試合以外でも楽しんで頂く事、審判と参加チームのコミュニケーションを取ることを目的としています。


――お客さんとの距離を縮める、審判とコミュニケーションを取らないといけない理由は?


長嶋 参加チームと最も接触する機会があるのは審判なので、ビギワンの顔だと思っています。ビギワンを知ってもらう為にも参加チームとコミュニケーションを取る方法が作りたかったのです。コミュニケーションがとれていれば試合もスムーズに進行できますし。


――苦労したことはどういったことですか?


長嶋 これはフットサル界全体の問題で、民間のフットサル審判が足りないことですね。


――審判が試合中ひとりしかいないところもありますよね。


長嶋 ビギワンは必ず2人制で行っています。そこは絶対曲げません。フットサル競技規則はキックインの軸足がピッチ内にすべて入ってはいけないなど細かいルールがあり、1人制の審判で行うのは無理だと思っています。


――ビギワンの『ワン(1)』には『審判のレベルが一番高いフットサル大会を目指す』。という意味もあるようですね。


長嶋 はい。ビギワンの『ワン(1)』には3つの意味をこめています。


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「ビギナー大会なのに審判厳しすぎる!」と言われることもありますが、初心者だからこそルールを知ってもらいたいという想いがあります。ルールを知っていた方がフットサルの楽しさは間違いなく深まりますし、Fリーグなどの競技フットサルの観戦にも役立ちます。


――ジャッジの基準は普通の競技と同じ基準ですか?


長嶋 ファウルの基準は少し厳しめだと思います。多くのみなさんは土日で大会を楽しんでいらっしゃいますので、もしケガをして月曜日に仕事に行けなくなったら困ります。そのためにもケガを防止できるよう、競技だったら取らないであろうところもしっかりとファウルが取れるように心がけています。

――ふたり審判がいるとより安全に、ケガも防げますよね。


長嶋 そうですね。しっかりとジャッジする事ができます。参加チームからは「審判が一定のレベルに達しているので参加している」と言って頂けることもあります。 いつも協力してくれるビギワンの審判スタッフにはとても感謝しています。

フットサル業はサービス業

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――初参加の割合はどれぐらいでしょうか?


長嶋 10チーム中1チーム程度が初参加で、リピーター率は高いですね。ビギワンならではの色や雰囲気がありますから、そのチームに気に入ってもらえるかどうかだと思います。


――女性はどれぐらいの割合ですか?


長嶋 全体でいうと2割ぐらい女性参加のチームですね。チーム内に1名~2名といった程度です。


――参加される方は年齢層はいかがでしょうか?


長嶋 ビギワンの参加チームのメインは30代から40代の方が多く、大人になって始めた方が多いですね。最高齢は63歳で祖父、父、孫の3世代で編成しているというチームも参加して頂きました。一番上のカテゴリーのビギツーはサッカー部のOBで何年かぶりに再開されたという方などもいらっしゃいますね。


――ビギワンを続けられていく過程で、年齢層に変化はありましたでしょうか?


長嶋 おそらく今フットサルをプレーしているメインの層は、02年の日韓ワールドカップの時にフットサルをやっていた方々なのかなと思います。当時は20代で、その後フットサルをやり続けて今40代になったという方が多く、一方で新しくフットサルを始めるという若い方が少ないのかなと思います。


――新規の若い世代の方々も、ターゲットとしてあると思います。新規顧客を獲得するためにはどういったことをしていこうとお考えですか?


長嶋 たとえば「学割制度」をやろうと思っています。ビギワンは学生にとって参加費が高めだと思うので学割をすることで、新規顧客の獲得とともに10代の若い世代の方にもビギワンを知って頂ければと考えています。


――今後、ビギワンとしてやりたいことは?


長嶋 もっともっとサッカーやフットサルプレーヤーを増やしたいですね。そのためには、初めて来た方が「もう1回来たい」と思ってもらえるような環境を作りたい。また、レベルの格差で辞めてしまうような人を限りなく少なくして、初めてフットサルをする方にもフットサルというスポーツが身近に感じられるような環境を目指していきたいです。

最終的には、ビギワンで施設を作りたいと思っています。そうすれば、初心者の方も自分たちのホームみたいな感覚でフットサルを身近に感じることができるし、更に初心者に特化したサービスができるのかなと。例えば、今はいろんな会場を回っているので準備にも限界があります。でも、自分達のフットサル場があれば試合前のアップ用に参加全チームにボールを貸し出したりもできる。他の余暇でやるスポーツは、たとえばボーリングは何も持って行かなくてもできるじゃないですか。そういう意味ではサッカーをやったことない方にしてみると、プレーする障壁が高い。本当に手ぶらで行けるとか、もっと簡単にできるとか必要ですね。

あとは全国展開も目指したいですね。今は関東と関西でやっていますが全国に広げて、最終的には全国規模で一番レベルの低い決定戦をやりたいですね。勝てなかったチームが決勝に行けるような、究極の逆パターンをオーシャンアリーナでやりたいです。

最後に、民間のフットサル業は余暇時間を使っていただくサービス業です。フットサル業界だけでなく、ボーリングや映画、居酒屋やテーマパークなどがライバルだと私は考えています。そしてそのライバルに比べるとビギワンはまだまだ改善すべき点は多いと思っています。これからもビギワンに参加してくださるチーム、参加者一人一人にフットサルの楽しさを感じてもらえるように精進していきます。その結果としてフットサルを楽しんで貰える人達が増えるととても嬉しいです。

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