コラム|2019.02.26

F1昇格の条件、クラブライセンスとは?社長自らが語る、ボアルース長野が満たしたその要件[ピヴォ×みんサル]

Fリーグ 2018/2019 ディビジョン 1・2 入替戦プレーオフに見事勝利し、F1に昇格する予定のボアルース長野の若林社長が、昇格への喜びやこれからの課題について語ってもらいました。[ピヴォ×みんサル]からの転載記事

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(PHOTO,TEXT・佐藤功)


「準備のことや来季のこととか含めていろいろやらなければいけないことがいっぱいあって、ちょっと頭が混乱しているような状態ですね」。

勝利で終えた入替戦後、ボアルース長野の若林順平代表取締役社長はうれしい悲鳴を上げていた。このやらなければいけない準備は山ほどある。だが、重要なことはすでに片付けていた。

「クラブライセンスは認められています」。

若林社長自らそう宣言した。そして、すべてのクラブがクリアしなければいけないクラブライセンスの要件の一部が語られた。

アリーナに関する要件のひとつは『キャパシティ』。冬季オリンピックに使用されたことがあるホワイトリングは収容5,000人を超え、Fリーグの中では最大規模を誇るためクリアされている。そしてもうひとつ、アリーナに求められる『設備』について若林社長は話す。

「冷暖房だったり、諸室の問題。他にもドーピング検査室も必要となってきます」。

この設備の要件は、Jリーグと同様にいくつかクリアできていなくても暫定的に認められる模様。かと言って、いつかはすべてをクリアしなければいけないということが「いろいろやらなければいけないこと」のひとつである。

そしてもうひとつ、『会場の確保』がある。

「ホームゲームがF2の7試合からF1の11試合になります。まだ、この増える4試合が確保できていません。この4試合をホワイトリング以外で開催した場合、そのアリーナが要件を満たしているのかということも問題になります」。

人気物件でもあるホワイトリングはすでに年間スケジュールが決定されているため、ホワイトリング以外での開催地も検討しなければいけない。F2に合わせていたスケジュールを、「リーグと打ち合わせをして」F1に合わせた日程でのホームゲームのスケジュールを組んでいく。リーグ側も、会場の確保のための時間的なことも含め調整をと回答をしている。


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若林社長は、勝利と同時にさらに忙しくなった。でも、やっぱりうれしさがこみ上げてくる。「いつの間にか長野の人たちが気にかけてくれて、これだけの距離を移動して東京に来てくれるクラブになってきている」と笑みを浮かべる。でも、『いつの間にか』ではない。それは選手たちはもちろん、若林社長を始めとするボアルース長野のスタッフが自らの手で作り出したものである。

「勝つことでしか喜びを与えられないチームにはなりたくない、どんな時でも常に『らしさ』をしっかり出す。それをやり切るというところは、これから先もブレずに続けます。厳しい状況でもスタイルは崩さずに、『ボアルースはやることはちゃんとやっているよね』という風に言われるのが大事なことです」。

財政面でも、やることはちゃんとやってきた。ホワイトリングには企業の名前がずらりと並び、センターサークルにも大きく企業のロゴが貼られている。スポンサー数は100を超えている。そして、若林社長は力強くこう言った。

「F1に上がれる条件をそろえた」。

3月13日、ボアルース長野はFリーグ実行委員会にて正式にF1昇格が承認される。


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