コラム|2019.04.11

スイスのフットサル事情ってどう?日本在住スイス人に聞いてみた[ピヴォ×みんサル]

日本に在住のスイス人に、スイスのフットサル事情について聞いてみました。[ピヴォ×みんサル]からの転載記事

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(PHOTO,TEXT・佐藤功)


「スイスはサッカーが人気なんだよ」という言葉に、スキーじゃないんだと話す。すると「日本はみんな相撲をやってるの?っていうのと一緒だよ」と笑う。なるほどねと納得した。彼はスイス人、現在は日本で働いている。そんな10年来の付き合いの彼に英単語を挟んで話すと、流暢な日本語で返してくれる。どうやら彼の方が日本語がうまいようだ。

でも、スイスにはスキーの印象がある。雪国であるという意味で。やっぱり「サッカーのリーグ戦のウインター・ブレイクは長いよ」と彼が話す。雪が積もる1月や2月はどうしても屋外でやるサッカーはお休みになってしまう。でも、その中断期間に「サッカークラブが屋内でサッカーをやるイベントがあるよ」と教えてくれた。「バーベキューみたいにお酒が飲めるし、フェスみたいな感じ」と、一日中試合を見たり酒を飲んだりとフットボールを楽しむ日だそうだ。

話を聞けば、それはFリーグでいうセントラル方式。1つの会場で複数のクラブが集り、複数の試合が行われる。その屋内の人工芝のピッチでプレーしているのは、プロのサッカー選手。「サッカーの時よりもうまい選手もいたりしておもしろいよ」と、いつも見ている有名な選手たちの別の側面を楽しんでいた。

屋内でサッカーをやるのは、彼らにとって自然なこと。雪が積もって、外でサッカーができないのは子供たちも同じだ。「僕も子供の頃は、体育館でサッカーをしていたしね」と話は続く。サッカーが好き、スポーツが好きな彼は少年時代、サッカークラブに所属していた。と言っても「五反田とか高円寺にあるようなものだよ」と、スイス国籍の彼が日本の地名で例えてくれる。プロクラブだけではなく、スイス中の町には小さなクラブがある。多くの子供たちはそこでプレーし、友だちの父親や近所の若者が指導にあたる。サッカーは身近なものだった。

そして雪が降っていない時、もちろん屋外でプレーをする。「グラウンドはコンクリートだったんだよね」と、小学校の頃を彼は思い出す。そのグラウンドには、ハンドボールのゴールが2つあった。サッカーよりも小さいゴールは、「地面がコンクリートだから、GKが飛びついたら血だらけになっちゃうでしょ。だから小さい方がちょうどいい」と言っていた。「体育館やコンクリートだとボールは速いし、足も疲れたよね」と彼は笑っていた。

すると彼は「あるのかな?」とスマホを操作する。そして、スイスにもフットサルのリーグがあることを見つけた。でも、探さないとわからないほどの知名度なんだなとお互いに実感。でも「友だちは体育館を借りてサッカーをやってるよ」と、するスポーツという側面は持っていた。

スイスでは、知らず知らずのうちにフットサルをプレーしている。だが、サッカーやフットサルというようにカテゴリーに分けて考えていない。『ボールを蹴る』という行為は『サッカー』という捉え方なのだろう。そのことが彼の「体育館でサッカーをやっていたよ」という言葉に集約されていると感じていた。

そして彼は「サッカークラブがフットサルチームを持ったらおもしろいかもね。サッカークラブがビーチサッカーもやってるぐらいだから可能性はあるんじゃない?」と、海がないスイスでビーチサッカーが盛んに行われていることも話す。自然とフットサルをしているスイスが、フットサルに力を入れたらすごくなりそう。そう思いながら、昔彼からもらったやけにスイスをアピールしているボールペンでメモを取っていた。

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