観戦ポイント「U-20フットサル日本代表にはどんな選手がいるの?」

コラム|2019.06.02

観戦ポイント「U-20フットサル日本代表にはどんな選手がいるの?」

今月、イランのタブリーズで第2回AFC U-20フットサル選手権が開催されます。この大会に出場するU-20日本代表には、どのような選手たちが選ばれているのでしょうか?

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AFC U-20フットサル選手権イラン2019が6月14日から22日にかけて、イランのタブリーズで開催されます。この大会はアジアのフットサルの普及、発展、レベルアップなどを目的に創設され、2017年に第1回大会が開催され、今年の大会が第2回大会となります。日本は昨年12月に開催された東アジア予選で2連勝を飾り、2大会連続での出場権を獲得しました。


この大会に向けたU-20日本代表メンバーが、近日中に発表されることになりますが、はたしてどんなメンバーが選ばれるのでしょうか。今月27日から29日にかけて東京都内で行われたトレーニングキャンプの招集メンバーを見てみましょう。


▽GK 伊名野 慎(バルドラール浦安セグンド) 田淵 広史(名古屋オーシャンズサテライト)※ 中澤 航(S.B.F.C.LONDRINA) ▽FP 村上 拓也(フウガドールすみだバッファローズ) 松川 網汰(シュライカー大阪サテライト)※ 木村 優太(エスポラーダ北海道) 山田 慈英(移籍手続き中) 萩原 真夏(S.B.F.C LONDRINA) 本石 猛裕(ペスカドーラ町田アスピランチ) 畠山 勇気(フウガドールすみだバッファローズ)※ 髙橋 裕大(ペスカドーラ町田アスピランチ)※ 山田 凱斗(アグレミーナ浜松)※ 大塚 尋斗(法政大) 橋本 澪良(大阪成蹊大) 毛利 元亮(ペスカドーラ町田U-18) 井口 凜太郎(シュライカー大阪U-18) 大澤 雅士(ZOTT WASEDA FUTSAL CLUB)

10年ほど前であれば、おそらくほとんどの選手が、普段はサッカーをプレーしている選手になっていたでしょう。しかし、Fリーグができて13年目を迎えた今、U-20フットサル日本代表のメンバーに選出されている日本代表メンバーのほとんどは、フットサルを専門にプレーしている選手たちになっています。なかでもエスポラーダ北海道のFP木村優太、アグレミーナ浜松(※今季はFリーグ選抜)のFP山田凱斗は、2018/2019シーズンのFリーグでも、所属クラブで中心選手として活躍しており、チームの軸として活躍が期待されています。


また、2019/2020シーズンからは山田凱の他に、GK田淵広史、FP松川網汰、FP畠山勇気、FP髙橋裕大といった選手たちがFリーグ選抜の選手として、Fリーグ・ディビジョン1でプレーしています。この4選手のほか、GK伊名野慎、FP村上拓也、FP萩原真夏、FP本石猛裕、FP毛利元亮、FP井口凜太郎は、Fリーグの下部組織に所属しています。チーム最年少のFP大澤雅士は、関東1部リーグに所属するゾット早稲田に在籍しており、フットサルのプロパー選手です。


このメンバーのなかで、最も経験値があるFP山田慈英は、今回のメンバーで唯一の海外組です。第1回AFC U-20フットサル選手権にも出場した経験のあるレフティで、昨季はイタリア・セリエA2のリド・ディ・オスティアでプレーし、セリエA2優勝とセリエA1昇格を決めています。来季も欧州でのプレーを目指し、現在、移籍手続き中になっています。


そして、大学のチームからは2人の選手が選出されています。一人が作陽高サッカー部から大阪成蹊大フットサル部に加わったFP橋本澪良です。高校サッカーの名門、作陽高サッカー部に入部した橋本は、3年時にフットサルをプレーすることを選択。1年間、フットサルをプレーし続け、第5回U-18フットサル選手権と第23回全日本フットサル選手権にも出場しました。大阪成蹊大では引き続きフットサルをプレーしており、大学フットサル選手権制覇などを目指します。


唯一、フットサルを専門にプレーしていないのが、法政大から招集されているもう一人の大学生選手、FP大塚尋斗です。大塚は高校2年時に第4回U-18フットサル選手権に出場し、大会得点王に輝く活躍で矢板中央高を日本一に導きました。その年度の冬の高校サッカー選手権でも同校のベスト4進出に貢献。高校の最終学年ではフットサルの全国大会には出場しなかったが、サッカーでインターハイ、選手権に出場し、現在は法政大でサッカー部で1年生ながらBチームに入っています。


普段からサッカーに慣れていないため、動きに戸惑いが見られることもありますが、大塚の持つ最前線でボールを収める力、そしてダイナミックなプレーと得点感覚は、チームにとって大きな武器となっています。事実、昨年12月の東アジア予選の香港戦では、2点を先行しながらも、一時、相手の流れになって2-2の同点に追いつかれました。不穏な空気が流れたなかで、勝ち越しゴールを決めたのが大塚でした。また、東京合宿でも、ペスカドーラ町田との練習試合で唯一のゴールを挙げています。


育成年代からフットサルの環境が整備され、世代別日本代表もフットサルを専門的にプレーしている選手たちで構成できるようになりました。また、大塚のように、チームにプラスアルファをもたらすことのできる選手であれば、サッカー部からもU-20日本代表選手は選ばれているのです。


サッカー部からのフットサル日本代表選手の選出については、疑問の声が上がることもあります。しかし、フットサルの年代別大会でも彼ほどゴールを量産できる選手はいませんでした。また、サッカー界からも注目を浴びるという付加価値もあります。彼自身にとっても、“日本代表”として日の丸を付けて戦う経験やフットサルで同年代のアジアのトップ選手たちと戦えることは、今後のフットボール人生にとってプラスに働くはずでしょう。


今年の第2回AFC U-20フットサル選手権を戦うチームは、このトレーニングキャンプのメンバーから選ばれることは確実です。チャイニーズ・タイペイ遠征では、2019CTFA U20 Futsal Invitationで頂点に立ち、他国からも大いに警戒されているチームが、イランの地でどのような結果を出すのか注目しましょう!

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