海外フットサル事情「イランU-20代表」

コラム|2019.06.18

海外フットサル事情「イランU-20代表」

現在、イラン・タブリーズで開催されているAFC U-20フットサル選手権。この大会を取材しているイラン人記者に、U-20イラン代表について聞いてみました。

  • レポート

2017年よりAFC U-20フットサル選手権が開催されるようになり、アジア各国では育成年代の強化が、より盛んに行われるようになりました。その第1回大会となったAFC U-20フットサル選手権タイ2017で優勝したのが、U-20フットサルイラン代表です。

アジアのフットサルを語るうえで、その主役となるのがイラン代表でしょう。2019年現在、過去15回にわたって開催されたAFCフットサル選手権では、実に12回の優勝を誇っています。ちなみに残りの3回は日本となっており、アジアで頂点に立ったことのある国は、この2カ国しかありません。また、イラン代表は2016年にコロンビアで開催されたフットサル・ワールドカップでも、ラウンド16でFPファルカンを擁するブラジル代表を破る快進撃を見せ、大会で3位に輝きました。

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このイランのフットサルの躍進のカギを支えてきたのが、育成年代の充実だといわれています。イランには2004年からプロのフットサルリーグ「イラニアン・フットサル・スーパー・リーグ」があり、ディビジョン1には14のクラブがあります。各クラブは下部組織を持っていて、それぞれに選手を発掘して強化する環境があるということです。

宗教上の理由もあり、イランはもともと娯楽が少なく、多くの子供たちは自然とサッカーやフットサルの道に進みたがります。そうした子供たちのなかから、選手として大成しそうな者を選別し、それぞれの年代にあった大会で競わせて強化しているそうです。ただし、年代別の全国リーグは現時点ではなく、地域毎にリーグ戦を開催。それでも全国規模のトーナメントは、年に数度、開催されており、そこでの活躍がイラン代表の選出につながっていくそうです。

日本と非常に似た環境にあるように見えますが、最も大きな違いは代表として活動できる期間でしょう。イランは4月にチャイニーズ・タイペイで開催された2019CTFA U20 Futsal Invitation後に約1カ月(28日間)、代表として活動する期間を設けることができたそうです。これに対して日本は国内トレーニングキャンプが3日のみ。タイ、ベトナム、インドネシアといった国と比較しても日本の活動期間は圧倒的に短いのですが、同時にこれは国内各クラブの環境が整っているからともいえます。

今回のAFC U-20フットサル選手権に出場しているU-20イラン代表は、7名が自国のトップリーグにあたるスーパーリーグのクラブに所属。残りの選手たちは2部リーグや地域リーグ、大学リーグの選手ということです。4月の2019CTFA U20 Futsal Invitationでは、アジアの大会にもかかわらず4カ国中3位に終わり、大きな屈辱を味わいました。今大会は自国開催ということもあり、絶対に負けることは許されません。

アジアのフットサル界をけん引してきた彼らが連覇を果たすのか。それとも彼らを破り、新たな王者が誕生するのかは、今大会の最大の注目点といえるでしょう。

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