海外フットサル事情「アフガニスタンU-20代表」

コラム|2019.06.28

海外フットサル事情「アフガニスタンU-20代表」

イラン・タブリーズで開催されたAFC U-20フットサル選手権。今大会で準優勝したアフガニスタン代表はどんなチームなのでしょうか。

  • レポート

AFC U-20フットサル選手権イラン2019は、U-20フットサル日本代表の優勝で幕を閉じました。今大会で最大のサプライズとなったのが、U-20フットサルアフガニスタン代表の躍進です。


タイで開催されたAFC U-20フットサル選手権タイ2017でアフガニスタンは、グループAで3勝を挙げたものの、イラクとタイに敗れてしまいました。それから2年後の今大会ではグループステージで香港に6-1で勝利し、2大会連続で白星を挙げています。さらに開催国のイランとも熱戦を繰り広げました。2-3で敗れたが、グループ2位で決勝トーナメントに進出しています。


アフガニスタンの快進撃は、決勝トーナメントに入っても終わりません。準々決勝で前回大会3位の強豪U-20フットサルタイ代表を撃破。さらに準決勝では元日本代表FPの高橋健介監督が率いるU-20フットサルインドネシア代表にも4-3で競り勝ち、決勝に勝ち進みました。


アフガニスタンは国内で侵略や内戦があり、日常生活を送ることも困難な人が多いのが現状です。最新のフル代表の世界ランキングでは、89位となっており、3位のイラン、14位の日本などと比べても大きく順位を落とします。その国が、なぜこれだけの躍進を遂げることができたのでしょうか。アフガニスタン代表チームのサイード・サダット氏に聞きました。


国内の厳しい状況が続くアフガニスタンですが、2014年に初めてAFCフットサルの指導者講習会(レベル1)を行うなど、継続的に強化をはかっていました。国内ではリーグ戦やカップ戦が開催されており、今大会に出場したキャプテンのファルザド・マフモーディら6選手は、そのなかから選ばれています。


そして残りの8選手は、イランでプレーしている選手たちになります。ただし、現在の彼らはイランのトップリーグであるイラン・スーパーリーグでのプレーは認められていません。そのため、彼らはイランの地域リーグのクラブに所属してプレーしているのです。


それでも、選手たちがイランの全国リーグでプレーしていないため、代表活動を長期にわたって行うことができたというメリットがありました。大会の開幕直前には、日本とも非公開の練習試合を行っており、この試合はアフガニスタンが4-3で勝利しています。この時の戦いが決勝を戦う際、日本にとっては大きな経験となっていました。


目覚ましい成長を見せているアフガニスタンでは、フットサルはクリケットに次ぐ人気のスポーツになっているそうです。今大会の決勝で対戦した日本ですが、2017年にトルクメニスタンで開催されたアジアインドアゲームズでも、日本は3位決定戦で対戦し、PK戦の末に辛くも勝利しました。


U-20年代から精力的に選手の強化を行っているアフガニスタン。今後、イラン・スーパーリーグが再びアフガニスタンの選手たちに門戸を開くようになれば、彼らはこれまで以上に脅威の存在になってくるでしょう。


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取材に応じてくれたサイード・サダット氏

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