PayPay?毎月定額制?インバウンド?『個サルのBonita』が作るフットサルの新機軸(保田夏希・YUGETA EC コンサルティング 取締役副社長)【2/2】[ピヴォ×みんサル]

コラム|2019.08.02

PayPay?毎月定額制?インバウンド?『個サルのBonita』が作るフットサルの新機軸(保田夏希・YUGETA EC コンサルティング 取締役副社長)【2/2】[ピヴォ×みんサル]

東京都や神奈川県で個サルイベントを積極的に開催している『個サルのBonita』を運営するYUGETA EC コンサルティング取締役副社長・保田夏希さんへのインタビューの後編をお届けします。[ピヴォ×みんサル]からの転載記事

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2019年5月10日、某所 (PHOTO,TEXT・佐藤功)

女性スタッフがアテンドを行っている『個サルのBonita』。その目新しさは、アテンダー以外にもあった。YUGETA EC コンサルティングの保田夏希取締役副社長が、個サルの新機軸について語る。(2019年5月10日収録)

前編:『フットサルにネットのノウハウを』IT企業が手掛ける『個サルのBonita』とは?
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PayPay導入と個サルの月額制

――新規参入は難しいと思います。どうやって集客をされていたのでしょうか。

保田 新しいことをどんどんやっていこうというのがあります。動画に関しても、一つのフックとなっているとお客さまの反応からでも思います。他にも、初めての方や先着何名様に特別な価格で用意しています。これはネットではよくあるやり方ですが、フットサル界にはあまりないと思います。また、ゲームごとにMVPを必ず発表しています。たくさん点を決めた人だとうまい人がMVPになってしまうので、一番声をかけて盛り上げてくれた方や初心者なのに頑張ってプレーをしてくれた方など、一番コミュニティーの貢献してくれた方をMVPに選出しています。他にもメルマガやLINEに今月の合言葉を載せて、参加時に言っていただくと料金割引をしています。これも珍しくはないですが、フットサル界ではあまりありません。みなさん恥ずかしそうに言ってくださるんですけどね。ただ参加するだけではなく、アテンダーとしゃべる機会やコミュニケーションを取る機会を作ろうと始めました。そういったところが他とは違うと言ってくださるお客さまがいらっしゃるので、新しいのかなと思います。

――フットサル界にあまりないことをされていますが、たとえば他業種などをご参考にされているのでしょうか?

保田 ネット通販の仕事をしているので、そのノウハウをフルに生かそうと思っています。たとえば、LINEのポイントカードを使っています。飲食店や洋服屋さんですと、ポイントが溜まったら特典がありますよというのがありますよね。それと同じように、参加したら何ポイントで溜まったら次回以降何円OFFという仕組みをやっています。たくさん参加してくれる方がいるからこそ成り立っていますので、また参加したくなるような仕組みを作れるのかと、他業種も参考にしながらやっています。

――料金の支払いにPayPayを導入されていますが、反応はいかがでしょうか?

保田 まだご利用いただいている方は多くはありませんが、使われる方もいます。基本的に個サルはその場で現金での支払いですので、お客さまとしても支払いづらいと思います。我々としても、料金が1,500円だとしたら2,000円を出す方が多いので、我々もお釣りの500円を用意しないといけないですよね。今は現金じゃなくても決済方法はいくらでもありますし、需要はあるという印象を受けています。

――また定額制は業界初だと思います。

保田 今はまだ開催の場所と日時が足りないこともあり、定額制は反応は弱いと思っています。ですが、個サルに参加されている方は、自分の空いている時間でパッと参加したいという方が多い印象を受けています。そういった場合、毎回行って参加費を払うよりも月額で払って、あとは好きなタイミングで好きなだけ行ける仕組みの方が使いやすいと思います。サブスクリプションの仕組みの方がフットサル、特に個サルには合っていると思いますし、その方が需要があると思います。今は月3,800円で平日参加し放題と、5,800円で土日も参加し放題という形でやっています。ビジネスとして採算が合うのかはやってみないとわからないところもありますが、場所と日時を増やしてフットサルをいつでもどこでもできる環境を作り、本当にお客さまが今いる近いところで参加できる、Bonitaを使えばどこでも行けるという仕組みでやってみると面白いんじゃないかなとスタートしています。

外国人にもフットサルを

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――今後、どういった展開をお考えでしょうか?

保田 理念として、ただフットサルをやる場を提供するだけではなく、お客さまが楽しめる体験を提供する、ということを常に意識しています。一人で試合を回すだけだったら会社としては利益がいい。ですが、できる限り二人で行っています。二人の方が、参加しているお客さまがコミュニケーションを取れるチャンスも増えますからね。利益ももちろん大事ですが、お客さまがBonitaに来て居心地の良さを感じてくれるようなコミュニティ作りを根幹としてやろうとしています。それを踏まえて、短期的にも中長期的にも定額制をもっとプッシュしていきたいと思っています。私たちが場所をたくさん提供できればいいだけですので、いつでもどこでも参加できることはお客さまのメリットにもなりますし、もっともっと力を入れていきたい部分ですね。また、外国人の方の参加者を増やすことにも力を入れようと思っています。全体の二割とまではいきませんが、現状でも外国の方にも来ていただいていますしね。

――海外の方の参加はインバウンドですか? それとも日本在住の方ですか?

保田 両方ともあります。インバウンドが来るというのは意外でしたね。日本の感覚だと、旅行の間にわざわざフットサルはやらないですよね。でも外国の方は長い期間いますので、暇な時間があるんですよね。そうなった時に、地元のコミュニティに参加してフットサルをやってみたいという問い合わせがきます。

――たとえば、ハワイに行ったとしたら、スキューバをやりましょうといったアクテビティなどがありますよね。その感覚と同じでしょうか?

保田 いや、たぶん違いますね。東京タワーや浅草、スクランブル交差点のような有名な観光スポットに行くのもいいけど、実際の日本の人はどういう生活をしているのか、もっと地元の人と同じ体験をしたいという感覚が強い印象を受けます。そういったなかで、フットサルが好きでフットサルをやっている日本の人と絡めたら面白いと感じていると思います。

――彼らは日本に来てネットで調べて、個サルのBonitaを見つけて来ているわけですよね?

保田 そうですね、ガイドブックには載ってはいませんからね。個サルのBonitaは、英語のページも用意していますし、英語で対応もできます。たまに英語ができない方もいらっしゃいますが、スマホの翻訳などを使えばいいわけですから特に問題はありません。フットサルはスポーツなので、言葉がなくてもコミュニケーションは取れますので、そこは日本人にこだわる必要はないなと思いますね。また、日本に在住の東南アジアの方もいらっしゃいます。東南アジアは日本以上にサッカーが文化として根付いていますし、サッカーをやりたいと思っていらっしゃる方が多いと思います。でも供給現場がない状況だと思います。そういったニーズが必ずこれからも増えると思いますので、そこを提供できるようにしたいと中長期的に考えているところです。

――競技人口の減少などフットサル界にはネガティブな話題があります。実際に参入されて、どういった印象をお持ちですか?

保田 世の中一般的に言われているフットサル業界の調子が悪いというのは一切関係ないと思っていますし、そういった印象も受けないですね。コンサル的な発想になってしまいますけど、仮に市場規模が縮小したとしても会社としての売上はマーケットサイズ×シェアですので、マーケットサイズが小さくなろうが大きくなろうがシェアを取れれば会社として成長します。我々はゼロからなので成長しかなく、シェアを取り続けさえすれば売上は伸びる。会社としてはビジネスチャンスは大きくあると思っています。そのシェアを取るために必要なことは、お客さまの満足度を上げることです。僕がそうでしたけど、フットサルは未経験でもできますよね。その壁を自ら上げるのではなく、誰でも気軽にという要素を事業者側がプッシュすれば業界はもっと盛り上がると思います。それがフットサルの文化を本当の意味で根付かせるには必要なことだと思います。同業者さんは競合ではなく仲間だと思っていますので、もっと協力をして新しいイベントとかやっていきたいですね。

取材協力:個サルのBonita

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個サルのBonitaは日本一楽しい個サルを目指して、池袋と川崎で個サルを開催しています。ゴールを決めると参加者みんなで称え合うのはもちろん、アテンダーのボニータガールズ&ボーイズから声援ももらえるという、とっても楽しい雰囲気の個サルを目指しています。

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