あれ?GKが上がっていっちゃった!?フットサルの「パワープレー」

戦術・テクニック|2019.05.30

あれ?GKが上がっていっちゃった!?フットサルの「パワープレー」

サッカーやアイスホッケーでよく聞く「パワープレー」。フットサルにもあることをご存じですか?

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サッカーを見ている時、試合終盤に実況が「パワープレーです」というのを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。


「パワープレー」というのは、負けているチームが逆転するために行う戦術です。サッカーの場合は、最前線のフォワードに多くの選手を配置して、後ろからロングボールを蹴り込み、ゴールを奪おうとする戦術です。この時、体格に優れた力のあるディフェンダーの選手を前方に配置したり、数的優位を作ることで力による突破を可能にすることから、「パワープレー」と呼ばれるようになったようです。


フットサルにも「パワープレー」はあるのですが、サッカーの「パワープレー」とは異なります。というのも、サッカーは11人対11人のスポーツですが、フットサルは5人対5人で行うスポーツです。また、ピッチの大きさもフットサルはサッカーの約7分の1です。全員が攻撃し、全員が守備もしなければ、ゲームは成り立ちません。


しかし、通常の試合では一人だけ攻撃しない選手がいますよね?


そうゴールキーパーです!!


フットサルの「パワープレー」では、このゴールキーパーが攻め上がることで、相手陣内で数的優位をつくって攻め込みます。


ただし、フットサルには「バックパス」と呼ばれるルールがあります。競技規則の第12条「ファウルと不正行為」に「関節フリーキックで罰せられるファウル」というものがあり、そこには以下のように記されています。


ゴールキーパーが次の4項目の反則を犯した場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる。

●ピッチの自分自身のハーフ内で、4秒を超えてボールを手や腕、または足でコントロールする。

●ボールをプレーしたのち、相手競技者がプレー、または触れていないにもかかわらず、ピッチの自分自身のハーフ内で、味方競技者によって意図的にゴールキーパーに向けてプレーされたボールに再び触れる。

●自分自身のペナルティーエリア内で、味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールを直接手、または腕で受ける。

●自分自身のペナルティーエリア内で、味方競技者がキックインしたボールを直接手、または腕で受ける。


この2つ目の●の項目がバックパスにあたります。ゴールキーパーはボールに触ってプレーしてから、相手選手がボールに触れるまでは、もう一度自陣でボールに触れてはいけません。このため、「パワープレー」をするためには、ゴールキーパーは敵陣に入ってプレーをしなければいけないのです。


当然、5人で攻め込み、自分のゴール前にはゴールキーパーが不在になっているわけですから、ボールを奪われたら大ピンチになります。しかし、負ければ終わりの試合で、何もしないまま、タイムアップの瞬間を迎えるよりも、イチかバチかにかけるのはありでしょう。 ほとんどのトップレベルのチームは、パワープレーもしっかりトレーニングしているため、非常に効果的なことがあります。

ゴールキーパーが足元の技術に長けていれば、そのままパワープレーをすることもできます。しかし、フットサルは選手交代が自由です。そのため、ゴールキーパーのユニフォームを着用したフィールドプレーヤーが、ゴールキーパーの選手と交代して、5人で攻め込むことがほとんどです。ワンデー大会や練習試合では、写真のようにユニフォームの代わりにビブスを着た選手がゴールキーパー役になることが多くあります。


フットサル日本代表も2012年にタイで開催されたワールドカップでパワープレーを行い、4点差のビハインドだった試合を同点に持ち込みました。その時の映像がコチラです。ここまできれいにやることは簡単ではありませんが、ぜひチャレンジしてみてください!


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